お悩み内容 入れ歯が合わない
入れ歯が合わない
よくある症状と原因
入れ歯の適合性は部分入れ歯か総入れ歯かによって変わり、また残っている歯と骨の量の状態によって大きく左右されます。部分入れ歯は残っている歯にバネをかけるため、その歯の状態が悪ければ入れ歯の安定性が欠けることにつながり、また総入れ歯は残っている骨の量が少なければどうしても不安定になりがちです。
このため部分入れ歯においては、しっかりとした安定性を追求するために残っている歯の治療から踏み込むことが必要となりますが、その歯の状態が悪ければ、隣の歯との連結をおこなったり、場合によっては無理に残すよりは抜歯、あるいは高さをすっかり落として磁石などを取り入れて入れ歯の中に組み込んでしまった方が入れ歯の安定につながる場合も時としてあります。削らない・抜かない事はとても大切ですが、場合によっては削る・抜く方が全体的なバランスを考えると良いこともあります。細川歯科医院の最も得意とする分野はこのトータルでみた噛み合わせの治療です。しっかりとした入れ歯を作るために、残っている歯をどのように治療して、どのような噛み合わせにし、どんな入れ歯にしていくか。
多くの講演会や勉強会に参加し、多くの先輩方の症例から学ばせていただき、自分の臨床で数多く手がけ、治療を終えた患者さまから「しっかり噛める」と嬉しいお言葉を多くいただいております。
また入れ歯全般に言えるのですが、新たに作成した方がより安定する場合もあるのですが、そうではない場合も時としてあります。これは保険か保険外かにつながってしまうのですが、保険範囲から外れた自費での入れ歯においては、その人の合ったかみ合わせを古い入れ歯から探り、適正な位置に戻すことが時間をかけて行うことが出来ます。
つまり「噛みやすい・噛みにくい」といった患者さまの声を新しい入れ歯にフィードバックさせ、よりしっくりとくる入れ歯を数ヶ月かけて作ることが出来るのですが、保険範囲内では時間をかけることにどうしても制限が出てきてしまい、時間をかけてその人の適切なかみ合わせの位置を探り、その人に合った入れ歯を作ることが難しくなってしまうため、場合によっては「新しく作った入れ歯よりも古い入れ歯の方がしっくりくる」という場合も起こり得ます。そのため入れ歯を作るにあたっては、古い入れ歯での問題点をお聞きし、場合によってはあえて新しく作らずにそのままで様子をみることもあります。
また、「他院で総入れ歯を作ったが全然合わない」といって、多くの歯科医院を巡る方がいらっしゃいます。
多くの歯科医が何回も取り組んだにも関わらず入れ歯が合わないということは、今お使いになられている「それ以上の」入れ歯を、もしかしたら多くの歯科医が作ることは出来ないのかも知れません。
多くの患者さんが求めておられる総入れ歯の吸着は骨の量や粘膜の状態によって大きく変わり、また経年変化とともに骨の量は少なくなっていくため、私たちがどんなに頑張っても患者さんが追い求める総入れ歯を作ることが出来ないことも現実問題としてあり得ます。その場合はその状況を受け入れることも大切なので、患者さんにはその旨をやんわりとお伝えするようにしています。
もちろん骨の状態がしっかりしていれば、しっかりとした総入れ歯を作ることは可能です。今ご使用になられている入れ歯とお口の状態を見ることによって、作るべきかそのままで入るべきか、その人にあった適切なアドバイスが出来ると思いますので、もしお困りになられているのであれば一度ご連絡下さい。