

むし歯治療、根の治療、歯ぐきの治療、親知らずの抜歯、被せもの、矯正治療、入れ歯、インプラント、審美歯科、ホワイトニング、根管治療、歯周病治療など、さまざまなキーワードが挙げられるかと思います。
治療の分類にはさまざまな方法がありますが、大まかに分けると次の2つに大別されます。
【歯を失う前の治療】
・予防(お口のトラブルを未然に防ぐ)
・歯周治療(歯ぐきや骨を守る)
・修復治療(むし歯を削って治す)
・歯内療法(神経に達したむし歯の治療)
・矯正治療(歯並びを整える)
とりわけ、修復治療・歯内療法・歯周治療は歯を残すことに重点を置いた治療として、総称して「保存治療」と呼ばれます。
【歯を失った後の治療】
・クラウン・ブリッジ(歯を削ってかぶせる)
・義歯(取り外し可能な入れ歯)
・インプラント(人工の歯根を骨に埋めて被せる)
これらは、歯を失った部分を補う「補綴(ほてつ)治療」に分類されます。
実際には、1本だけ悪い歯を治せば終わりというケースは少なく、歯ぐきや抜けた歯など、複数の問題に対処しなければならない場合が多いです。
そのため、私たち歯科医師はさまざまな分野の治療に携わっており、最も大切なのは「的確な見立て」と「適切なタイミングで適切な治療を行うこと」です。
ただ、これは歯科学を幅広く勉強し、歯科界を見渡せる広い視野を持つことが大切となります。
近年「削らない治療」「抜かない治療」といった言葉が注目されている一方で、「削られた」「抜かれた」「入れ歯にされた」といった否定的な声を耳にすることもしばしば。
もちろん、削らず、抜かずに済むことが理想ではありますが、削るべき歯を放置して悪化させたり、抜歯の判断を先延ばしにして他の歯まで悪くしてしまったりといったケースも少なくありません。
重ねて申し上げますが、肝心なのは「的確な見立て」と「適切なタイミングで適切な治療を行うこと」です。
さらに理想を申せば、治療の必要がない健康な状態を保ち続けること、すなわち「予防」です。
(細川歯科医院の予防歯科はこちら)
一度治療して終わりではなく、その良好な状態を長く維持することが最も望ましいと言えます。
しかしながら、お口の状態は十人十色で必要とされる治療もさまざまです。
ゆえに歯科医師という仕事は「一生勉強を続けるべき職業」であると、日々痛感する次第です。
