細川歯科医院ブログ

今の練習方法

7月の終わりに参加した富士登山競走は、あとわずか80秒というところで8合目関門を通過できず、リタイアという結果に終わりました。その瞬間の悔しさは今でもはっきり覚えています。あの時の息苦しさや、手を伸ばしても届かなかったゴールへの距離感が、今の自分の練習の原動力になっています。あの80秒を取り返すために、今はひたすら"上り"に特化した練習を中心に取り組んでいます。

練習の主戦場は仕事帰りのエニタイムフィットネス。家の近くの店舗まで3.6kmほどあるので、そこまではジョグで向かいます。アップを兼ねたこのジョグで体を温めてから、本格的なトレーニングをスタート。メインで使うのはトレッドミル(ランニングマシン)とパワーミルクライマー(階段を登り続けるようなマシン)の2種類です。外での坂道練習は時間的にも難しいため、この2台が自分の"山"の代わりです。

トレッドミルでは日によってメニューを変えています。1分間全力で走って心拍数を一気に上げ、短い休憩を挟みながらそれを何度も繰り返すHIIT(高強度インターバルトレーニング)の日もあれば、傾斜角を最大の15度に設定して、時速4.0kmからスタートし、5~10分ごとに少しずつスピードを上げ、最終的に時速10km前後まで追い込む日もあります。HIITは約30分。傾斜ランは約30~60分。もちろん毎回限界まで追い込むわけではなく、疲労がたまっているときは軽いジョグだけで終えることもあります。無理をして故障してしまっては元も子もないので、体の声を聞くことを意識しています。

パワーミルクライマーでは、以前はただひたすら一段ずつ登るだけでしたが、最近は少し動きにバリエーションをつけています。一段飛ばしで太ももとお尻を意識的に使ったり、右斜め前・左斜め前に体をひねりながら登ったりと、全身を使うような動きを取り入れています。パワーミルクライマーは約30分。単調になりがちな室内トレーニングでも、少し工夫するだけで効率もモチベーションも変わってきます。

トレッドミルとパワーミルは、日によって交互に行うようにしています。同じ筋肉ばかりに負荷をかけないようにし、疲労が一箇所に集中しないよう気をつけています。こうすることで故障のリスクを減らしつつ、バランスよく鍛えられる感覚があります。ジムではだいたい1時間ほど汗を流し、最後にシャワーを浴びて帰宅。時計を見ると大体23時ごろになっています。

そこから夜ご飯を食べて、寝るのはだいたい24時前後。正直、23時に食事をして24時に寝るという生活が身体に良いのかはわかりません。ただ、それでも「継続すること」「怪我をしないこと」を最優先にしています。無理をしすぎず、でもあの日の悔しさを忘れずに。少しずつ、確実に、来年の富士登山競走では自分を超えられるように、今日もまたエニタイムへ走っていこうと思います。