治療内容 セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン
(細川歯科医院はセカンドオピニオンを推奨しております)
 
この「セカンドオピニオン」という項目を読まれていると言うことは今おかかりになられている歯医者さんに対して何らかの疑問を抱き、その疑問に対する答えを探していることだと思います。
 
その疑問を考えてみますと、提示された治療費についての疑問や診断、抜歯・非抜歯などを含んだ治療計画に対しての疑問、現在治療を受けている歯に対して生じてしまった腫れやお痛みなどの違和感に対する疑問、そして治療後に生じてしまった疑問などが上げられます。
 
そのような疑問を抱かれた患者さんと実際にお話ししてみますと、その疑問の大半は先生の「説明不足」や「説明の仕方」によって生じてしまったように思われます。
 
「説明不足」についてはどこまで説明すべきかが難しく、それこそ机上で学んだ学問からの説明では情報量がとても膨大となってしまい、それこそちょっとした治療についても何時間も説明に費やさなければならなくなります。

そこで「説明するところ」と「説明を省くところ」が出てくるわけですが、特に臨床に携わる期間が短かったりすると「伝えるべきポイント」といったものがわからず、それは結果として「説明不足」と捉えられてしまったりしますので、この点に関しましてはある程度の経験がものを言ったりします。
 
また「説明の仕方」についてですが、これは悲しいことに私たちは全く学んでいないんです。
 
例えば「歯が痛い」といって歯医者さんを受診したとします。
そしてX線の結果、歯が完全に割れていて「抜くべきだ」とその先生が診断したとします。
 
ここで先ほど述べた「説明の仕方」がそれぞれの先生によって大きく違いが出てくるわけですが、患者さんのことを考え、どれだけ先のことを見越して、その状況をどの様に伝えていくかが私たちに問われてきます。
 
歯を抜く治療を私たちは日常的に行っておりますが、患者さんとしては一大事です。
 
その抜歯という治療を一大事とみなして患者側からの視点で説明するのか、または我々術者側の視点で治療計画を絡めた説明をするかによって、この説明の仕方は大きく変わってきます。
 
私は、この例で取り上げた「保存不可と診断し抜歯を伝えること」は、医科で言うところの「余命告知」と似ていると感じています。
 
この点をより詳しく掘り下げていきます。
 
E・キューブラー・ロスの「『死ぬ瞬間』 死とその過程について」(鈴木晶訳)という臨床心理学ではとても有名な本があります。
 
これは死病の末期患者約200人との面談内容を録音し、死にゆく人々の心理を分析し、文面に顕したものなのですが、その中の一節を取り上げてみますと…
 
「したがって以上を要約すれば、問題は『患者に告げるべきか』ではなく『患者にどう告げるべきか』でなければならない。医師はまず、悪性腫瘍や死に対する自分自身の態度を検討し、過度の不安をもたずにこの重大な問題について話しができるようになるべきだ。そして現実を直視しようとする患者の意思を見極めるために患者からの合図に注意を傾けるべきである」
 
「重要なのは告知という当面の悲劇よりも患者への共感である、と私たちの患者全員がそう力説した。あらゆる手段がとられること、自分たちが『放り出されない』こと、まだいろいろな治療法があること、病状が非常に進んだ場合でもかすかな希望があること-これらによって患者は自信を取り戻せるのである。このようなやり方で告知されれば、患者は医師を信頼し続けることができ、さらにこの新たな危機的状況に対処するために起こる様々な反応を余裕をもってしのいでいくことができる」
 
ここに述べてある内容を、私たち医療従事者は心に留めておかなければならないと思っています。

…話しが少しズレてしまった感も否めませんが(苦笑)、ご自分の健康を守るためには、やはり一つの考えだけに絞られすに様々な情報を得て、多角的な角度から物事見て、ご自分で判断されることが大切だと思っています。

ただ周りを見渡すと様々な情報が氾濫しております。

特にメディアなどはわざと大げさに取り上げる傾向にありますし、すぐに情報が入るインターネットでも、特に歯科関係で検索するとメリットばかりが強調されており、デメリットが全く書かれていない場面に多々遭遇いたします。

この影響からなのでしょうか、ご自分で診断し、ご自分で治療方法を選択してしまうという、少し前に出てきた言葉「google病」という患者さんも、しばしば見受けられたりもいたします。

ただネットでの情報は、いわゆる「デマ」というものもありますし、それこそその情報を鵜呑みにしてしまうことは、どんどんと悪い方へと進んでしまいます。

その負のスパイラルから脱するには、やはり実際の専門家からのセカンドオピニオンはとても大切だと考えておりますので、もしご自分で何か気になることがありましたら、お気軽にご連絡下さい。

もちろん、当院で治療をされなくても構いません。

お越しいただき状況を判断し、私の考えをお伝えする事により、少しでもお口に対する不安を解消するお役に立つことが出来るのであれば、私はそれだけで充分満足ですので、どうぞお気を遣わずにご連絡下さい。

「困っている患者さんを救いたい」という純粋に湧き出る私の患者さんへの想いというものを、細川歯科医院にお越し下さった際には、出来るだけ簡潔に述べさせていただきますね。
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