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細川歯科医院

住所
〒173-0012
東京都板橋区大和町18-10
田中ビル2階

電話番号
TEL:03-3964-8217
FAX:03-3964-8229

時間・定休日
平日 10:00~13:00  14:30~19:30
土曜  10:00~13:00

休診日:木曜・日曜・祝祭日
(勉強会の都合により変更あり)

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細川歯科医院ブログ 歯科・診療所関係 8ページ目

Xmasの飾り付け

クリスマスまであと1ヶ月。

当院もクリスマスの飾り付けを行いました。

今まではクリスマスツリーを置いたりしましたが

あまり派手なのは好きではないし

みんながみんな同じようなことをしているのを

真似るのもあまり好きではないので

水槽にさりげなくオブジェクトを置くだけにしました。

ただ室内で流す曲はクリスマスの曲。

250曲位パソコンには入ってありますが

一日中流すとそれこそクリスマスの曲が頭から離れず

12月25日に近づくにつれ「もう嫌!」状態に毎年なります(笑)

もっと曲数を増やしたいのですが、結局は同じ曲なんですよね。

まぁ、この1ヶ月の間、同じ曲の繰り返しという洗脳に苦しみながら、楽しむことにいたします(笑)

20141122.JPG

アプローチの仕方

一昔前はむし歯も歯周病も細菌感染症としか伝わらず、その治療内容もそれに準じたものであった。

その流れの80年代。

私がデンタルダイヤモンドで書いた故片山恒夫のすごいところは、その流れの中で歯周病を生活習慣病と捉えアプローチしたところである。

やがて時が経ち、今はむし歯も歯周病も生活習慣病と捉えられるようになりつつある。

だが、皆がそのように呈しつつあるにも関わらず、その治療内容というものは80年代のそれとは全くと言って良いほど変わっていない。

少し考えれば、今の歯科の治療内容が変わっても良いと思うのだが、誰もそれに異を唱える人はいないようである。

面白いものである。

恐らく今の治療内容が大きく変わるのは、10年、20年といったものではなく、100年、200年といったかなり先になるのであろう。

自分の治療が正しいと評価できるのは、今ではなく、10年後、20年後でもない。

それはあくまでも経過の途中であり、没する時に初めてわかるものである。

そしてまた、他者から正しいと評価されるのは、没後になってからであろう。

では、患者さんとの長い経過の中で、患者さんの歯が全て失われたとしたら、そのアプローチは「失敗」だったと言えるのだろうか?

今はその「失敗」という風潮が強く、それは患者を押しやり、知らぬうちに術者側を責め立てている。

「失敗以外のなにものでもない」と強く考えられるならば、少し立ち止まって自分の歯科に対するアプローチを考えてみても良いのかもしれない。

不安

数年ぶりにメインテナンスで来院された患者さんの話。

いつものように導入時に軽くお話しをすると、その患者さんには今8歳になるお子様がいて、どうやら学校検診でむし歯の紙をもらってしまったとのこと。

当院ではない違う歯医者にお子様を連れてその紙をもっていったところ、そのお子様にむし歯が10本以上あってその先生に怒られてしまった?ようである。

そのお母さんは、お子様に対し歯ブラシ以外に仕上げのフロスを毎日してあげていたようで、それにもかかわらず10本のむし歯ができてしまった…とかなり落ち込んでおられた。

またその先生から矯正の必要性も言われた上「むし歯は感染症で母子感染するので、お母さんが原因かも?」とまで間接的に言われたようで、自分のお口が気になり、いてもたってもいられなくなり来院されたのであった。

いろいろな考えがあり、どれが正しくてどれが悪いかはわからないが、自分の考えとは明らかに違う考えであり、患者さんへの指導方法である。

やはり少しでも患者の不安を煽るような負のモチベーションを伴う指導というものは、どんなに権威のある先生でも僕は好きになれない。

ただ残念な事に、このような指導が正しいと思い込んでいる歯科医が多いことも事実である。

それはおそらく、権威を求め、憧れる歯科医が多数いるのがその理由なのであろう。

僕はこのような狭い歯科の世界から一歩外へ出ているので、今まで見えなかったことがたくさん見えてくる。

この先何年かして臨床心理士になり、果たしてこの歯科の世界を自分はどこまで変えることができるのだろうか?

変えることは出来なくとも、僕の考えに共感してくれる歯科医が少しでも出てきてくれたら良いなって思っている。






リレーション

細川歯科医院のHPのニュース欄にて今月号のデンタルダイヤモンドに掲載された旨を載せたが

その中に「リレーション」という言葉を記載した。

今の歯科において、この「リレーション」ということを唱えている先生を僕はまだ知らない。

今重要視されているエビデンスと、それに意を唱えるようにして出てきたナラティブ

そしてその次に出てくる言葉が、この「リレーション」だと僕は考えている。

新たな概念が出てくると、それをさも知っているように自分のものにしてしまうのがこの歯科の世界(苦笑)

僕はこの言葉を自分の言葉にするつもりはないので、是非とも誰かがこの言葉をこの先の歯科界に広め

それにより少しでも彷徨える患者が少なくなり、救われる患者が一人でも増えればと願うばかりである。

ただ、人の言葉を自分の言葉として真似ることはとても容易いことなのだが

その言葉の意味を探る「過程」や「基礎」というものが全くないので

どうしてもその言葉は深みがないものとなり、とても薄っぺらいものとなってしまう。

その人が考え発する言葉の深みというものは、少し話しただけで滲み出てきてわかってしまうので

僕はこの「リレーション」という言葉をスムーズに言えるよう、これからも自分自身を鍛える必要がある。








プロフェッショナル

昨夜放映されたNHKのプロフェッショナルは、酒田で開業されている熊谷先生であった。

歯科界の中で「予防」と問われたときに、まず頭に浮かぶのがこの熊谷先生であろう。

それほど我々の間で著名な先生で、このプロフェッショナルに出られるのも頷けるだけの確固たる信念をお持ちの先生である。

昨日のテレビを見ていて、思わず30代前半の試行錯誤中であった昔の自分を思い出した。

若かりしこの頃、縁あってこの熊谷先生の考えや流れを組む、予防に取り組む多くの先生方との勉強会に属し学ばせていただいていたのだが、まだ自分の診療が確固たるものになっていなかったので、いろいろとその会に属する先生方に聞き回っていた。

番組で随所に出てくる唾液検査については、その必要性と信頼性、取り入れる時期やその値段、全員か希望者のみか・・・。

また、主訴への対応やその解決時期、口腔意識を高めるモチベーション、その他諸々・・・。

多くの先生から多くのことを聞き、良いと思われることは試し、自分の医院に合わないと思えば辞め、その繰り返しが医院のシステム。

今の細川歯科医院のシステム作りに終わりなどなく、当然のことながら成長を続けていく。

10年後の細川歯科医院は、果たしてどのような医院になっているのだろうか?

・・・世界にも類のない、水槽だらけの「水族館歯科医院」になっているかも知れません(笑)





待ち時間

細川歯科医院ではほとんど患者さんを待たせることはない。

初診の患者さんにおいてはカルテ作成のために手間取ることはあっても、患者を詰め込みし過ぎてお待たせしてしまうことはないよう努力している。

アンケートで「待たせないところが良い」という声がチラホラ聞かれたるもするが、他の医院は一体どれぐらいお待たせするのだろうか?

恐らく患者さんを待たせることは、前に勤務して教わった先生の考えに依るところが多いとは思うのだが、自分が勤務した医院は「時間を気にしながら治療を行うこと」であった。

その医院は自費を中心とした診療所だったからなのかも知れないが、その後多くの勉強会や講演会に参加して、いろいろな先生方とお話ししていくと、やはり勉強されている先生というのは、医院のシステムにおいても勉強しており、患者さんを待たせるスタイルではなかった。

その流れで細川歯科医院もお待たせしないスタイルを取っているわけだが、そのスタイルでの一番のデメリットは、急遽キャンセルとなってしまったとき。

患者さんには「当日キャンセルはご遠慮下さい」とお伝えしているが、どうしてもキャンセルせざるを得ない時はどうしても出てきてしまう。

その時はしょうがないので、心良く予約変更するようにしている。

ただ60分や90分と処置に時間が大きくかかる時のキャンセルはとてもダメージが大きい。

その時は患者さんを責めるわけにはいかないので、開き直って本を読んだりケロンパや熱帯魚を眺めたり、水草のトリミングをして楽しんだりしている(^^

忙しい時が続いたりすると、このキャンセルは心安らぐひとときに変わったりするものである。





「従業員は経営者の鏡」だとよく言われる。

それは「親を見て子は育つ」と言われるのと、おそらくは同じ意味合いなのかも知れない。

ただ、うちで働いている従業員は皆良い人たちで、経営者である僕が教わることが多いので、細川歯科医院においては「従業員の鏡が経営者」となっているかも知れない(笑)

今、細川歯科医院で一番長く勤務してくれている北野は早いもので7年が、一番新しい大橋でも3年が経過している。

皆考え方や性格はやはり違うが、それぞれが微妙な立ち位置で何とか上手くいっているようである。

僕自身も従業員に対してのストレスは全くと言って良いほどないので、このまま順調に行けたら良いなと思っている。

一昔前は、やはり他の歯科医院と同様に従業員の事で悩む日々が続いたりもしたわけだが、「なぜここ数年スタッフの事で悩まなくなったのか?」と考えてみると、おそらくは僕が従業員に対して怒ることをしなくなったことが一番の理由だと思う。

以前は「怒らないとスタッフになめられるよ」と勉強会の先輩に言われ、また自分の思っていることと違う事を従業員がしたりするとイラッとし、その度毎に注意したりもしていたが、「その場限り」と考えていても、心のどこかに引っかかりがどうしても出来てしまう。

今はというと、何が起きても怒ったりしないので、その「変なわだかまり」は生じたりはしない。

「同じミスをしても怒らないのか?」と疑問を抱かれる方もおられると思うが、怒ることはしない。

ミスというのは誰もがしたくてするものではない。

「やってしまった」という罪悪感が発生してしまったところに、怒られてしまうと、それは反発となって表れたり、自己へのマイナスへとつながる。

怒らない方がその次につながると私は考えている。

と言いつつも、忙しい時にスムーズに流れなかったりすると、イラッとすることはある。

でも、瞬時に気持ちの切り替えをすれば、そのイライラ感はどこかにいってしまうものである。

それと怒らないようにしたことと同時に始めたことが、毎朝のミーティング。

これは今日来院される患者のことを話したり、皆の前で伝えた方が良いことを話したりするのだが、特に大切にしていることが、僕が感じた事を伝えること。

その話題はネットやニュースだけではなく、熱帯魚、自転車、行き帰りの出来事、食事、天気などその話題は事欠かない。

感性というものは、ちょっとしたことを意識し磨く必要がある。

その「自分磨き」という意味合いもあるが、自分の感じた事を皆で共感したいというのが主たる目的である。

・・・と、偉そうなことを書いていますが、ただ単に自分が言いたいことをミーティングを介してみんなの前で一方通行的に好き勝手に述べているだけなんですけどね〜(笑)













疑問

僕が臨床心理学に進むきっかけとなったのが、臨床におけるちょっとした疑問であった。

その疑問とは「一度治った歯周病がなぜまた進行してしまうのか?」

それから次から次へと疑問が浮かび現在に至っているわけだが、疑問を何も持たない人が多いことに驚かされる。

それは特に学生に多いのだが、一般的に活字になったものは正しいことが書かれていると思いやすい傾向にあり、それを信じて疑わない事が根底にあるのだろう。

今勉強している臨床心理学研究法特論からの抜粋を以下に述べる。

「このような問題意識や様々な疑問が生ずるためには、よりよい臨床を行いたいと思う気持ちが底流にあり、そのため自らの臨床を点検する姿勢や臨床上の観察的視点がないと生まれにくい。ただ漫然と日常臨床をこなしているだけでは、疑問や問題を感ずることが生じにくいのは容易に推察できるであろう」

今の僕は疑問だらけであり、その疑問を解決するために努力するのだが、またさらに違う疑問が浮かび上がる。

10年以上その繰り返しである(笑)

もし疑問を抱くことが出来ないのであれば「なぜ疑問を自分は抱けないのか?」とまずそれに対しての疑問を抱いてみてはいかがでしょうか?

ずっと考え、考え抜いて、閃いて出た自分なりの答えというものは、恐らくは自分の一生の宝物となると思いますよ。

大役

昨日ふと思った。

今僕がやろうとしていることは、とても大変な事なのかも知れない、と。

今の歯科において、不定愁訴を持つ患者さんや精神疾患を患った患者さんへの対応をどのようにして良いのかわからないというのが現状である。

それをより明確化しようとしているわけだが、実際のところ自分でもわからないため臨床心理学を学んでいるというわけである。

臨床心理学はエビデンスが乏しかったため、今その方面に進んでいる。

そして歯科学はエビデンスの限界からナラティブ、そしてリレーションといった方面に進みつつある。

両者が全くの逆の道筋を辿っていることは面白いものである。

それをつなぎ合わせようとしているのが、今の僕の役割である。

歯科というのは口の中だけを治すのが仕事ではなく、それ以上の大切な役割を担っている。

それがこの先20年後、30年後、いやもっと先に必ず明らかとなっていく。

そのようなことを考えると、その一歩を踏み始めている自分が、そのような大役を担えるのかという不安と、そして誰もやろうとしていないからこそわき上がる内的モチベーション、人、そしてその心理を学ぶ楽しさとが今の自分の中で交わっている。






質的研究

今、M-GTAの入門書を読んでいるのだが、参考になることが多々ある。

元々は自分の修士論文作成の為に読み始めたのだが、歯科においても多くの面で重なっている。

そう、症例発表である。

勉強会や講演会、セミナー、そして定期刊行物において数々の症例発表を見かけるが、その症例発表が質的研究なのである。

だが今の歯科における発表の流れというものは、思うにあまり良い流れではないような気がする。

そもそもは事例を事細かく収集し、それを真実のまま、その経過と自分の考察を含めるものなのだが、歯科においては問題を隠す傾向があり、良いことばかりをみせているのが現状である。

確かに自分を良く見せようとなると、失敗例はあまり公の場には出したくなく、名声を求める人にとっては特に成功事例ばかりを人に見せたがるのが、その人の心理のようである。

だが放送大学の臨床心理面接特論の講義の中で、特別出演された山中康裕先生がお話しされたように、その隠そうとしている部分が大切なのであり、そこを公にしていかなければこれからの歯科の発展は望めないだろう。

M-GTAを勉強会に属している多くの先生方が読まれ、勉強し、これからの歯科を変えていく意思を持たれることを切に願う次第である。



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